Go To Top


C O L U M N

 このページはホロル・インターナショナル店長の個人的主観によって作られるページで、不定期に更新されます。ご覧になった皆様のご意見、ご感想、ご質問等ございましたらEメールにてご遠慮なくお寄せ下さい。


第3回「良い時計」(3/6/1999)
大変しばらくぶりのコラムです。2月は百貨店での催事出店などもあり、何かと忙しかったため、ホームページ更新がまったく出来ませんでした。また、私自身が不慣れなので、うまく作業が進まず、トラブルばかりでコラムの更新どころではありませんでした。本来は商品カタログも随時追加をしてすぐにご覧いただけるはずですが、すっかり遅れてしまい、なかなかうまく行きません。インターネットの最大の利点をちっとも生かしきれていません。少しずつ何とかしていきたいと思っていますので、今後ともどうぞよろしく。

このホームページに関するご意見や商品のお問い合わせなどもずいぶんと増えて参りましたが、皆様からのメールはとても参考になります。いろいろな時計ブランドについての解説などを希望されている方々が多いようですが、将来的にはそれらのご要望を反映させていきたいと考えております。メールの返事は極力すばやく行っていますので、是非ご質問、ご相談などございましたら、遠慮なくどうぞ。

さて、皆様にとって「良い時計」の定義とは一体何でしょうか?高価な名門ブランドの時計、丈夫で故障しない時計、精度の高い時計、希少性が高い時計、自社製ムーブメントの時計、アンティークだったらとにかく状態の良い時計・・・など。皆さんそれぞれに判断基準のようなものがあるのではないでしょうか。もちろん、そういった基準は各自の好みに基づいているのしょうから、いろいろな定義の仕方があるのだと思います。例えば、高価な名門高級腕時計ですが、高額な品物は大体いいに決まっています。次に故障しない時計ですが、誰だって壊れれば、あまりいい気分にはならないはずですし、故障しないに越した事はありません。精度の高い時計はどうでしょうか。やはりいくら年代物の機械式とはいえ一日に何分、何十分と時間の誤差が出れば、「とんでもない代物を買ってしまった」などと思い、後悔の気持ちに苛まれてしまうのではないでしょうか。最初は「これはすごく珍しい!」などと思ったものの、後になってやはり後悔してしまう事もあるかも知れません。

これらの条件がバランス良く揃うと良い時計だという事になるのだと思います。条件が揃っている時計ほどより深い愛情を感じ、大事にしていけるのだと思います。誰にとってもそれが理想なのだと思います。時々まったく故障知らずの時計について誇らしげに説明する人がいますが、それはちっとも自慢できる事ではありません。ろくに整備をしなかったとしても10年以上使い続けて一度も壊れない事もあるかも知れません。しかし、それはたまたまそうだっただけで、決してその時計が凄いとか、良いという事ではないような気がします。その逆に故障をした時計についてはついつい「あの〜の時計は駄目だ」などという先入観を持ってしまうのです。

趣味のものですから、それぞれのこだわりがあるのは当然です。しかし、「精度が高い=良い」とか「壊れない=良い」、あるいは「珍しい=良い」、「値段が高い(安い)=良い」という事だけで判断するものではないと思います。私は物の価値とは理屈や金額で計るものではないと考えています。もちろん高価な時計には魅力ある素晴らしいものが多いですが、それだけが全てではありません。ある人にとってはガラクタに見えても、また別のある人にとっては宝物であったりする、本来そんなものだと思います。機械式の時計は精度や頑強さ等については限度があります。人間だってそうですが、時計も同じで良い面があれば、悪い面もあります。どちらも同じように理解した上で楽しむ事が重要なのではないでしょうか。特にアンティークの時計には不便さを伴う事も少なくありませんが、その少々面倒な部分を差し引いても面白さが十分に残ると思います。理屈ではなく、感覚で楽しむ方がずっといいのではないでしょうか。なんだかんだ言っても誰だって第一印象でグッとくる時計はなかなか忘れられないものです。


第2回「ロレックスについて」(1/19/1999)
あけましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。もうお正月気分という感じでもありませんが、まずは新年のご挨拶から始めさせていただきます。当ホームページを正式に開設してからそれほど経っていませんが、早速多数メールを頂戴し、とても感激しています。商品カタログでご紹介している時計やその他の取り扱い商品に関するお問い合わせなどが多いのですが、中には励ましのお言葉を下さる内容のメールまでいただき、大変感謝しております。今回が初めての更新になりますが、今後もなるべく内容を変えていくつもりなので、あまり面白くないかもしれませんが、これからもどうぞよろしくお願いします。とにかくご質問他なんでも結構ですので、どんどんメールをお送り下さい。

さて第二回目のコラムは泣く子も黙る時計の王様「ロレックス」について少々お話したいと思います。現行品のスイス製時計、あるいはアンティーク時計の世界、どちらにおいてもこのロレックスを中心に市場が成り立っていると言っても過言ではありません。新品でも一部定価を上回る価格になっているモデルもあり、この現象は何となく不思議な感じもします。単に需要と供給のバランスが崩れてしまっているだけの事なのですが、昨今のロレックス人気の加熱ぶりには少々驚いています。特にいろいろな雑誌などで取り上げられる機会が増えた事によって、より一層拍車が掛かっているようです。

もちろん、こういった現象は今に始まった事ではなく、常に市場の核となるブランドであるロレックスが中心となって動いていたと思いますし、デイトナやエクスプローラーも以前から人気のモデルでした。しかし、エクスプローラーについて申し上げると現行モデルのRef.14270はどちらかというと不人気で、旧モデルのRef.1016に人気が集まっていました。ところが、1年とちょっと前ごろ急に品薄になり、価格が急上昇しました。しばらくして人から聞いたのですが、スマップの木村拓哉がテレビドラマの劇中で現行タイプのエクスプローラーを使用しており、その影響で急激に需要が高まったとの話でした。その番組はあまり見た事がなく、そのような現象が起きているとはまったく知らなかったので、その時はとてもびっくりしたものです。

しかし、このようにロレックスの時計には人々を惹きつける不思議な魅力があるのは確かなようです。ご存知の方も多いかと思いますが、ロレックスというブランドは今世紀に入って間もなくの創業という事なので、スイスの時計産業の中では比較的歴史の浅いメーカーであると言えます。現在も続く一流スイスブランドのほとんどは19世紀に始まっており、中には18世紀の創業というところもあります。そんなロレックスが今日のように世界中で評価される時計になるにはさまざまなプロセスがあったのだと思います。急に世界のステイタスシンボルになった訳ではなく、当然そこには時計メーカーとしての企業努力があったからなのではないでしょうか。

なんとも響きのいい"ROLEX"というネーミングも実は時間をかけ、試行錯誤の上決定されたものだと思います。どこの国でも発音しやすいブランド名というコンセプトであったと言われています。「なるほど・・・」と納得させられます。しかも創業からわずか数年後には世界中に輸出する事を視野に入れた戦略を持っていたという事にも驚かされます。そして、防水性のまったくない時計が圧倒的に多かった時代にオイスターケースという最強の武器を使って知名度を上げていったのです。防水性の確保と同時に自動巻きというものにも着目し、いち早く取りいれたのもロレックスでした。自動巻きが一般的になってくる頃、いわゆるハーフローターの方式を取ったオメガやルクルトなどもやがてはロレックスのように全回転式を用いた自動巻きムーブメントに切り替えていきます。他にもステンレススチールとゴールドを組み合わせたコンビネーションのケースを採用したり、瞬時に日付表示の変わる機能を持たせたりと、さまざまな面で腕時計の発展や進化に貢献するような積極的な姿勢を持っていたと言えるでしょう。クロノメーターの規格にこだわっているのもロレックスの大きな特徴だと思います。それからバブルバックに代表されるように数々のバリエーションを持つ文字盤についても同様の事が言えます。特にアンティークでは文字盤の珍しさや状態が重要な位置を占める事に関しては言うまでもありません。

このような興味深い要素があってこそ現在のような状況が成り立っているのでしょう。質実剛健なイメージは大多数の人々が持っていると思いますが、実際その通りで、機械式の時計の中では最も丈夫だといえると思います。古今東西ダイバーズウオッチといえば、やはり「サブマリーナ」ですし、腕時計の特定のジャンルを開拓したという点においてもロレックスはダントツだったのではないでしょうか。特にスポーツウオッチという分野におけるロレックスの功績は絶大だと思います。もちろん本当に激しいスポーツをする際には機械式時計は不向きですが、各スポーツモデルはそれまでの時計にない要素を持っていたのでしょう。デイトジャストなども含め、ほとんどのモデルがこの何十年もデザイン的には大幅なモデルチェンジもなく、それでも評価されているのはデザイン面においても普遍的な要素を持ち、定番になり得る完成度をもともと持っていたからなのだと思います。クォーツ時計が急速に広まっていった頃には苦戦も強いられたと思いますが、現在も人々の関心を集め続けているのにはそういった様々な理由があるからなのでしょう。

いろいろな面で素晴らしい要素を持ち、すべてにおいて一歩先に出ているように見えるロレックスも遅れていた部分もありました。最近やたらと評価の高まっている1960〜70年代のムーブメントですが、ちょっとした欠点もあるのです。それは日付表示の早送り機能がない事です。当然こういった仕掛けは現在の時計には大抵付いているのですが、この機能を持たせる事に関してロレックスはかなり慎重だったのではないでしょうか。1960年代には各社ともカレンダー表示のある時計が多くなり、ある種当たり前になってくるのですが、結局ロレックスが日付の早送り機能を持たせた時計を登場させたのはずいぶんと経ってからでした。ですから、しばらく使ってなかった場合に日付を合わせようとすると少々骨が折れるものです。これはロレックスの唯一の弱点だったのではないでしょうか。しかしロレックスにはこのようにほとんど良い面ばかりしかありません。歴史的に見ても画期的なアイデアの宝庫ですし、有名な逸話も多く残っています。実際ロレックスには素晴らしい時計が多いと思います。おまけにジェームズ・ボンドがサブマリーナを着けていたとか、石原裕次郎がGMTマスターを良く使っていたなど有名人の愛用者が非常に多いので、余計に「いい時計といえばロレックスしかない」と思ってしまいがちです。事実ロレックスには悪いところがないくらいではないでしょうか。

しかしながら、決してロレックスだけがいい時計だというわけではありません。例えば、ステイタス性の高さなどはロレックスならではだと思いますが、その反対にロレックスでは考えられないテイストを持った腕時計も沢山あるのです。現行モデルもそうですが、年代のある程度古い時計は特に各ブランドごとのアイデンティティーがはっきりと出ていると思います。そして、本来時計は時刻を知るために使うものですが、その時計自体が持つ個性を楽しむのが時計を所有する喜びにつながっていくのだと思います。そう考えると、一部の希少なアンティークのモデルを別にすると、流通量とニーズの最も多いロレックスは最も平凡な時計だと言えるかも知れません。ひょっとすると完璧で文句のつけようがないとさえ思えるロレックスほど退屈でつまらない腕時計はないかも知れません。しかし、「されどロレックス」なのでしょう。以上、コラム第二回目でした。


第1回「ホームページ開設にあたり」(12/28/1998)
bar はじめまして。私はホロル・インターナショナルの広江顕と申します。遂に私どもの念願だったインターネット・ホームページを開設致しました。1999年になる前にスタートさせるという目標を立て、あれやこれやと試行錯誤しながら準備を進めてきました。1998年の10月頃から実際に動き出して、このような完全な状態にするまでおよそ2〜3ヶ月も掛かってしまいました。いろいろな人達に意見を求めたりして、それを参考にようやくこの様な状態になりました。これから先も少しずつ手を加えてより親しみやすく、魅力的なホームページになるよう心がけたいと考えています。

ご覧になる皆様の多くが機械式のアンティーク時計に対してご理解のある方々だと思いますが、より多くの人々に関心を持っていただけるようになる事が理想です。出来るだけ頻繁に情報も更新していくつもりです。このページをご覧になった方には是非ともご意見をお聞かせ願いたいので、Eメールをお待ちしております。「ここが良くない」、「こうした方がいいのでは?」など何でもお聞かせ下さい。もちろん、このコラムに対するご意見、その他ご相談などあれば、同様にお聞かせ下さい。場合によってはこのページで紹介させていただく予定です。また、時計好きの方々にご参加いただくようなアイデアも出ておりますので、将来的にその企画が実現される時にはぜひご協力宜しくお願い致します。

このページではご覧になった方々にご協力いただくような計画もありますが、基本的には私の個人的な意見を述べていく場にする予定です。くだらなかったり、面白味のかけらもない文章がただ並んでいるだけの状態になってしまう可能性もありますが、原則的にはご覧の方々との交流、もしくは意思疎通を目的としております。ただ商品の情報を載せるだけのホームページにはしたくなかったので、この様な企画を立てました。至極当然の事ですが、アンティークの時計に関する話題が中心の文章になっていくと思います。しかし、ひょっとすると話が外れて全く関係のないとんちんかんな内容になるかも知れません。したがって、今後どのような形になっていくか分かりませんが、今後ともこのコラムのページもどうぞよろしくお願いします。

前のページに戻る



|トップページ| |最新情報| |ホロル・インターナショナルについて| |修理について| |アンティーク時計とは| |雑誌掲載|
|メールマガジン| |フォトギャラリー| |特集| |厳選新品高級時計| |商品カタログ| |オークション| |お勧めサイト| |E-mail|