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上記サイト内の"TRAILER"というコンテンツで映画の予告編を観る事が出来ます。リアルプレイヤーなどがインストールされていればOK。なんと予告編の中で例のポケットウオッチが映るシーンも出てきます!
第27回「水周りに注意。」(8/13/2002)
恐ろしく暑い毎日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。昨年までは毎年8月のこの時期は夏期休業を頂戴していましたが、今年は当店にとって代官山への移転後、初のお盆という事もあり、通常通り営業しています。さすがにお盆休みはのんびり休んだり、旅行へ出かける方が多いのでしょうか。かかってくる電話も比較的少なく、ここ数日は割と静かに営業しています。
海へ山へと出かける機会も多いこの季節ですが、年代物の腕時計を使用する際は取扱いに十分ご注意いただきたいシーズンでもあります。特に水や汗には気をつけなければなりません。つい先日も腕時計に水がかかってしまったとの事でお電話で修理のご相談をいただきました。実際にご来店下さったお客様から事情をご説明いただくと海水が時計にかかってしまったとの事でした。ちなみに1960年代の軍用時計でした。
結果から言うとその時計を蘇らせる事は出来ないと判断しました。恐らくかなりの水がかかったのではないかと思われ、リュウズ、および巻芯周辺に激しくサビが出て、剣回しも出来ない状況でした。しかも4〜5日程度も経っていました。非常に残念でしたが、お預りする事なくそのままお返しする事になってしまいました。
アンティークウオッチにとって水絡みのトラブルは命取りです。現在新品で販売されている時計であれば、万一全損になるような大きな事故があったとしても部品の供給があるので、再生させる事は可能です。ところが、一点物である年代物の場合、ムーブメントにサビが出て、動かなくなってしまったなら、丸ごと取り替えるしかありません。文字盤や針に腐食が出てしまった場合、オリジナルの文字盤など簡単に入手出来る訳ではないので、もっと大変です。
とにかくこういったトラブルの場合、困難な事態が待ち受けています。時間とお金をかけても直したいという強い気持ちがあれば、どうにかなるかも知れませんが、その道のりは大変険しいものになるはずです。同じ時計をもう一本買うくらいのゆとりの気持ちがないと駄目かも知れません。
以前私の友人にオメガの時計を買ってもらった事がありました。オメガのシーマスターで、半回転式の自動巻きムーブを搭載したスモセコ仕様です。1950年代スタイルがカッコいい、今でも評価の高いモデルです。気に入って大切に使ってくれていたようなのですが、今年に入ってその事件は発生しました。
洗面所で水の中に時計を落としてしまったとの事で電話がかかってきました。実際に来店してもらい、そのオメガを見ると風防の内側に水滴が付いており、完全に内部へ水気が入っているようでした。大急ぎでオーバーホールをしなければなりませんでしたが、結果的に残念ながらその時計を再び動かす事は出来ませんでした。内部は完璧にサビて、驚くほど赤くなっていました。
後日彼にその時計を返却しましたが、その時ある新事実が浮上してきました。確かに洗面所で時計を水に浸けたそうですが、実はその前に50年代製のそのオメガを腕に着けたまま、風呂に入っていたのだそうです。しこたま酒を飲んだ後、ご機嫌になった彼は仲間とサウナへ出かけたそうで、何とそのまま時計を外す事なく入浴していたそうです。後日一緒にいた仲間から聞いて初めて分かったとの事。私は驚きの事実を聞かされ、少しショックでした。
普通では考えられませんが、なぜそのような事が起きたのかというと、彼は記憶がなくなるくらいの量のアルコールを飲んでいたのです。アンティークウオッチの愛好家の方々からしてみると到底理解しがたい行為ですが、実はこういった事故は誰にでも起こり得るものです。他には時計を衣類のポケットに入れたまま洗濯してしまったとか、この類のトラブルに関する相談は今までに何度も聞いてきました。実はどれもちょっとした注意が足りないせいで起きてしまうのです。しかしながら、同時に未然に防げる事でもあるのです。
ついつい酒に飲まれてしまい、酔っ払ってしまったせいで大切な時計を傷つけてしまった人は意外といるのではないでしょうか。中には翌朝起きたらお気に入りの時計が傷だらけのボロボロになっていたなんていう話も聞いた事があります。酔った勢いで時計を誰かにプレゼントしてしまう人もいます。いずれも機嫌よく飲み過ぎたために起きてしまうのです。
やはり古い腕時計を使う上で一番の大敵は水関係だと言えそうです。海や川へ遊びに行く時はもちろん、手や顔を洗う時にも水には注意が必要です。それから、お酒を飲む時もあとで泣く事にならないよう気を付けましょう。どちら様も水っぽいものには十分ご注意を。
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