オメガが手がけた多機能クロノグラフ「フライトマスター」の後期モデルをご紹介致します。秒針をなくし、代わりに24時間針を設けた前期モデルでしたが、一般的なクロノと同様に9時位置に秒針を備えた仕様でマイナーチェンジして登場したのが本商品です。デザインはほぼ同じように見えますが、ムーヴメントだけでなく、ケースの形状などのディテールも変更されています。

大ぶりなケースはスクリュウバックの防水タイプ。真横から見るとまるで山のような形の特徴あるデザインのケースは放射状にヘアラインが入っていますが、こちらはオリジナル状態を再現すべくきれいに仕上げてあります。元々浅い裏蓋の刻印が完全に消えてしまっている点は少々残念ですが、一方で日焼けによる褪色が目立つ場合の多い文字盤はコンディション良好。総合的に見ると十分な状態ではないでしょうか。

スピードマスターに搭載される手巻きムーヴメント"Cal.861"をベースに改良を加え、GMT針を追加した機種を搭載。青くペイントされたGMT針は10時位置にあるリュウズを回転させる事で任意にセットする事が可能。第2の時針として他の国の時刻が一目で分かるようになっています。インナー式の回転ベゼルと組み合わせるといろいろな使い方が出来る機能性の高いクロノグラフ。存在感溢れる個性的なデザインが魅力の一本です。

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