インターナショナルでは比較的初期の自動巻きムーヴメントに該当する"Cal.852"を搭載する一本。｢ペラトン式｣と呼ばれる独特の巻き上げ機構を採用している事はあまりにも有名ではないでしょうか。いわゆるクサビ型のインデックスはシンプルながらも年代物らしさを感じさせてくれる文字盤のデザインで、1950年代頃のモデルには多いスタイルです。

本商品の最大の特徴はワンピース構造のケースを採用している点で、インターナショナルではこの時期に存在していましたが、数は決して多くはないようです。鍋のような構造にする事で裏蓋をなくし、汗や湿気等がケース内部へ進入するリスクを抑える役割を果たします。

ケースが珍しい仕様である点に加え、インターでは比較的少ないクサビインデックスが特徴の一本。経年変化による文字盤の多少の傷みなど、全体的に使用感もありますが、なかなかの雰囲気です。