高級感が漂うユリス・ナルダンのゴールドモデル。一般的にナルダンのヴィンテージモデルは流通量が少なく、あまり取り扱う機会がありませんので、そういった点で大変貴重だと言えます。スリムなケースに細身のクサビ型インデックスの凝ったツートーン文字盤という組み合わせで、ノーブルなとても良い雰囲気を醸し出しています。

非常に美しい仕上げのムーヴメントが魅力のひとつですが、この時代のナルダンはプゾーのベーシックキャリバーをリファインしたものを採用しているようです。ブリッジのストライプの美しさはもちろんですが、巻き上げヒゲを採用し、各車の軸には大きな穴石を使用している点など、随所に高級機種特有の特徴が見られます。金無垢の非防水ケースのわりにダメージは少なく、全体的にコンディション良好です。