オメガのスポーツ系の最重要モデルのひとつをご紹介致します。本商品はスピードマスター、シーマスター300の初期モデルと並んでオメガ三大スポーツモデルとでも呼ぶべき「レイルマスター」の二代目に当たるモデルです。存在感のある大ぶりなケースと特徴ある文字盤のデザインだけでなく、なんといっても数少ない耐磁仕様になっている点が最大の特徴です。

ケースは防水型のスクリュウバック。ケース内部はインターナショナルのインジュニアや一部の軍用モデルなどと同様に二重構造になっており、内部のムーヴメントはリングと中蓋で覆われ、さらに分厚い文字盤を採用する事で高い耐磁性能を持たせています。それなりに傷みの感じられるコンディションですが、元来ヴォリューム感のあるケースゆえに著しく雰囲気を損ねるような状態ではありません。文字盤や針も経年変化によるダメージがありますが、全体的には決して悪くないと思います。残念ながら、中蓋を抑えるリングは揃っていません。

ムーヴメントはいわゆる30mmキャリバーを搭載。出車式のベーシックなスタイルで、初期の"Cal.30T2SC"などと基本的な構造は変わりませんが、テンプ周りに目を向けるとチラネジがなく、平ヒゲが採用されており、よりコンテンポラリーな仕様になっています。その他、耐震装置が一般的なインカブロックとは異なり、Ωマークをイメージした独特な形状になっている点も特徴のひとつです。何かと人気の矢印型の針になったタイプではありませんが、この針もなかなか魅力的ではないでしょうか。

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