ロレックスの定番「オイスター」のオートマチックモデルの中でも意外と数が少ないデイト表示がないタイプをご紹介致します。3時位置に日付がないため文字盤は左右対称になり、よりすっきりとしたシンプルな表情を見せてくれるシンプルなデザインが魅力の一本。

ステンレススチール製のケースはスクリュウバックでリュウズもねじ込み式になったオイスターケース。全体的に傷が多く、正直に申し上げてとても美品とは言えないコンディションです。店頭に並べるにあたって新品仕上げも考えましたが、あえてあまり手を加えずに内部のムーヴメントの整備のみ行いました。文字盤は特に気になるようなシミなどのダメージ等はありませんが、外周の夜光部分が剥げ落ちている箇所があります。いわゆるヘヴィブレスレットを装着していますが、こちらもコマとコマの間の緩みが少々目立つような状態で細かな傷もあります。超美品をお探しの方にはお勧めしづらいコンディションですが、その代わりに価格はかなり抑えています。

ムーヴメントはクロノメーターの基準を満たした"Cal.1570"を搭載。現在も高く評価されているオートマチックムーヴメントのひとつですが、状態が良ければ巻き上げ効率や精度の面でもかなり安定した動作が期待出来る点が最大の魅力で、本商品はリュウズを引き出すと秒針が停止するセコンドセッティングの機能がついた仕様です。1960年代に入ると時計メーカー各社は完成度の高い自動巻きムーヴメントを搭載したモデルを手がけるようになり、どちらかと言うとデイト付きモデルの方が数多く製造されるようになります。そのため、本商品のように日付表示のないタイプは現存する数も比較的少ない印象です。ヴィンテージテイストを漂わせつつ、現在でも十分気軽に使えるところが魅力ではないでしょうか。