ハミルトンの名品「パイピング・ロック」をご紹介致します。過去に復刻モデルも販売されていましたが、本商品は1920年代製造された希少なオリジナルモデルです。可動式のラグをはじめ、特徴あるデザインは唯一無二のスタイル。

ケースは14Kホワイトゴールドのスナップバック。ベゼルにレイアウトされたローマ数字がインデックスの役割を果たすデザインが秀逸で、当時のアメリカの腕時計では見かけるスタイルのひとつです。全体的に細かな傷もありますが、十分なコンディションをキープしています。文字盤も大きなダメージはなく、おおむね状態良好。針の形状は何種類か存在しているようですが、本商品で採用されているものは個性的な形で実に存在感たっぷりです。リュウズは交換されているかと思われますが、サイズ、質感ともにさほど違和感はありません。

搭載される手巻き式のムーヴメントはスタンダードなスモールセコンド仕様。今から90年ほど前の製造ですからかなり古い年式のものですが、特徴のあるクラシックな作りがポイント。シャトン留めされた穴石、バイメタル切テンプや巻き上げヒゲなど、全盛期の懐中時計と共通した特徴を持っている点は見逃せません。細かく描かれているストライプフィニッシュの仕上げの美しさにもご注目下さい。もちろん当店で整備を済ませており、もちろん動作も良好。腕時計の歴史を語る上で欠かせない大変貴重な一本です。