数多くのバリエーションが存在するスピードマスターのシリーズの中で最も個性的なデザインが特徴のモデルがこちら。よく「TVスクリーン」などと呼ばれるデザインで、ダイアルやガラスがスクエア型になっているルックスが目を引くユニークな一本です。

ステンレススチール製のスクリュウバックケースはヴォリューム感のあるデザインで存在感たっぷりです。スピードマスター125と少し似たシェイプですが、比較するとサイズ的に装着感も良く、腕に馴染みやすいかと思います。独特の雰囲気のメタリックグレーの文字盤は目立ったダメージはなく、大変良好な状態が保たれています。全体的に使用に伴う傷がありますが、ブレスレットの緩みも少なく、十分なコンディションではないかと思います。

自動巻きのクロノグラフムーヴメントは60分計と12時間計を備えているいわゆる「三つ目」のタイプに該当しますが、60分計は一般的なインダイアルのものとは異なり、センター針の下にレイアウトされた針がストップウォッチの動作と連動して進んでいく仕組みになっています。12時位置のインダイアルには24時間針を備え、さらに日付と曜日の表示を備えた便利な仕様になっています。現代のオメガにはない存在感のある唯一無二のデザインが魅力ではないでしょうか。