ゼニスの初期の自動巻きムーヴメントを搭載したモデルをご紹介致します。よくバンパー式などと呼ばれる事も多い、いわゆるハーフローター方式です。ちょうど良いサイズ感で比較的シンプルなルックスの一本。

ステンレススチール製のケースは防水型のスクリュウバック。全体的に傷もあり、それなりに使用感が漂っていますが、自然なオリジナルスコンディションだと言えます。1950年代頃の時計によく見られるクサビ型インデックスやドルフィンハンドが特徴。文字盤は全体的に多少日焼けしていますが、年代物特有の雰囲気を醸し出していてむしろ味があるように感じます。

本商品に搭載されているムーヴメントはクロノメーター仕様でリリースされたタイプもある"Cal.133.8"が採用されています。きれいな状態が保たれていて、巻き上げも良好です。小気味良く動作するローターの動きは独特のフィーリングが味わえます。ゼニスに限らず各メーカーが試行錯誤して独自の機構を開発していた点がオートマチックモデルの面白いところではないでしょうか。初期の機構ゆえに後年の全回転式と比べると巻き上げが劣るという意味では欠点もありますが、興味深いジャンルだと思います。

＊詳細画像はこちらでもご覧いただけます。 - You can see other pictures on facebook.