カルティエのサントスをご紹介致します。カルティエが1904年にブラジルの航空界の先駆者であるアルベルト・サントス＝デュモンのために制作したモデルがその起源で、ベゼルやブレスレットに飾りネジがデザインされた独特の存在感のあるルックスが最大の特徴。コンディション良好な一本です。

ステンレススチール製のケースは裏蓋がないいわゆるワンピース構造で、ユニークな八角形のベゼルとガラスをケースバックのネジでしっかり固定する事で気密性を高める構造になっています。ケースやブレスレットには全体的に使用に伴う細かな傷がついていますが、特に研磨等はされていないため新品当時からのオリジナル状態をキープしています。真っ白なダイアルは細かくひび割れてしまっているものもありますが、こちらはダメージはなく、十分な状態を保っています。ブレスレットのコマとコマの間の緩みもなく、コンディション良好です。ブレスレットはやや短く、大体手首回りが15cmくらいまでの方ちょうど良さそうな長さです。

ムーヴメントは秒針とともに日付表示のあるETA製のスタンダードなオートマチックを搭載し、小型ムーヴメントゆえにケースの厚みが抑えられています。レディースモデルでも採用されている機種で、その信頼性の高さやメンテナンス性に優れている点については言うまでもありません。時刻合わせの際にリュウズを引き出すと秒針が停止するセコンドセッティングの機能がついています。やや小ぶりなサイズで男女問わず使える絶妙な大きさも魅力ではないでしょうか。店頭に並べる前に当店で整備を済ませており、快調に動作しています。