アメリカの時計メーカーを「ハミルトン」が手がけたミリタリーウォッチをご紹介致します。米国で軍用時計として採用されたモデルのひとつで、現在も製造されている「カーキ」の元になっているモデルのひとつがこちらです。

防水型のケースはいわゆるワンピース構造。裏蓋をなくす事で気密性を高める構造になっています。全体的に使用感がありますが、まずまずのコンディションではないでしょうか。文字盤は気になるダメージはなく、コンディション良好です。リュウズや秒針はオリジナルのものではないようで、何か別のものと交換されているようです。完全なオリジナル性を求めるような方にはお勧め致しかねますが、著しく雰囲気を損ねるものではありません。今から50年以上前の製造である事を考えると全体的に十分な状態です。

センターセコンドの手巻きムーヴメントはETA製のベーシックキャリバーをハミルトンが改良したものを搭載しています。スタンダードな本中三針仕様の設計で、かつて多くの時計メーカーで採用されていた機種のひとつ。メンテナンス性に優れたムーヴメントで、精度面でも十分期待出来るモデルです。ムーヴメントは風防とリュウズを取り外した状態で正面からケースに組み込みます。軍用時計らしくセコンドセッティングの機能を備えており、リュウズを引き出すとレバーが動いて天輪の動きを止める仕組みになっています。普段使いに適した本格派ミリタリーウォッチ。入荷後に整備を済ませていますので、快調にお使いいただけます。